アスタキサンチン化粧品|アスタリフト・アスタブラン・DHCを比較

アスタキサンチンは大人ニキビにも効果あり
アスタキサンチンは鮭やエビに含まれる赤い色素、カロテノイドの一種。
高い活性酸素除去力があり、シミやしわ、たるみといったエイジングにも期待できる抗酸化物質として注目されています。
活性酸素と言っても、一つではなく複数の種類があり、抗酸化物質によって除去できる活性酸素は決まっているんです。
アスタキサンチンは活性酸素の中でも、紫外線によって大量に発生する一重項酸素に対して、特に強い抗酸化力を発揮すると言われています。
この一重項酸素は、シミやしわといった光老化だけでなく、大人ニキビにも深い関わりのある活性酸素。
ニキビの原因として有名なのは「アクネ菌」。
実はアクネ菌は光毒性を持った成分「ポルフィリン」を発生するという特徴があるんだそうです。
このポルフィリンは紫外線に当たることによって、活性酸素「一重項酸素」を大量に発生させるのだとか。
アクネ菌に紫外線が加わることで、活性酸素が大量に発生し毛穴の炎症を起こしてしまうんですね。
そこで、一重厚酸素に対して強い除去力を持ったアスタキサンチンをスキンケアに取り入れることで、ニキビを予防、ケアすることができるんです。
とは言え、アスタキサンチンには「分子が大きく浸透しにくい」「光や熱に弱く安定しない」「脂溶性のため油にしかなじまない」といった欠点があります。
アスタキサンチン配合の化粧品を選ぶ際には、これらのアスタキサンチンのデメリットをカバーした商品を選ぶことが大切だと言えます。
ナノ化したアスタキサンチンで、浸透力アップ
アスタキサンチン化粧品と言えば真っ先に名前が浮かぶ、といっても過言ではないのが、フジフィルムのアスタキサンチン配合化粧品「アスタリフト」。
アスタリフトの特徴はフジフイルムの特許技術によりナノ化したナノアスタキサンチンが使用されていること。
アスタキサンチンをナノ化することによって、浸透力と安定性を高めることに成功。
さらにアスタキサンチンの抗酸化力を9倍にまで高めているというからスゴイ。
また、アスタリフトにはアスタキサンチンに加えて、トマトに含まれる抗酸化物質「リコピン」も配合されています。
リコピンはアスタキサンチンと同様に活性酸素の中でも特に「一重項酸素」を除去するチカラに優れているとのこと。
メラニン色素の生成を抑制する美白作用の他、活性酸素によるコラーゲンの損傷を防ぐ働きもあるのだとか。
アスタリフトに含まれているリコピンはアスタキサンチン同様、ナノ化された「ナノリコピン」。
しっかりとお肌の奥まで浸透して働きかけてくれます。
アスタキサンチンとリコピンの相乗効果で、シミ・しわはもちろん、あらゆる肌トラブルにアプローチしてくれる化粧品と言えそうです。
アスタキサンチンコスメの元祖、コーセー
アスタキサンチンの抗酸化力に20年以上も前から着目していたのがコーセー(KOSE)。
コーセーは熱や光に弱いアスタキサンチンにルチンを加えることで、アスタキサンチンの安定化に成功。
コーセーのアスタキサンチン配合化粧品「アスタブラン」には、さらに進化型アスタキサンチンCPXが配合されています。
進化型アスタキサンチンとはアスタキサンチンにチョウジエキス・トリプルコラーゲン・バイタルアミノ酸・ビタミンC誘導体・メリッサエキスを加えた美容成分。
アスタキサンチンは活性酸素によるコラーゲンの損傷を防ぐ働きがあります。
アスタブランには、さらにビタミンC誘導体が含まれているのが大きなポイント。
ビタミンCも抗酸化物質の一つで、活性酸素「一重項酸素」を除去する働きがあります。
アスタキサンチンとの相乗効果でさらに高い抗酸化パワーを発揮することが期待できそうです。
また、ビタミンC誘導体にはメラニン色素の生成を抑制する美白作用が認められています。
さらに、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進には欠かせない成分。
アスタキサンチンでコラーゲンを守り、ビタミンC誘導体でコラーゲンの生成を促進することで、お肌のハリと弾力を強力にサポート。
アスタブランはお肌のたるみやシワ、毛穴の開きが気になる人にはピッタリな化粧品です。
アスタキサンチンを高濃度ナノ化配合、だけど……
富士フィルムと同様にアスタキサンチンを高濃度ナノ化配合しているのがDHCのアスタキサンチン化粧品。
アスタリフトを彷彿をさせる真っ赤なパッケージも気になります。
DHCのアスタキサンチン化粧品の魅力は何と言っても「オールインワンゲル」があること。
「スキンケアに時間をかけるのは面倒」というオールインワン派の女性にはなんとも嬉しいアイテムです。
ただし、成分的にはアスタキサンチンに特化しており、アスタリフトやアスタブランのように複数の抗酸化成分を組み合わせているワケではありません。
アスタリフトやアスタブラン以上のスキンケア効果が期待できるか?と言われると少し疑問です。
しかも、アスタキサンチンに関するスキンケア関連の特許の大半はコーセーと富士フィルムが取得している状態。
特に、アスタキサンチンをナノ化する技術に関しては富士フィルムが特許を取得しており、「高濃度ナノ化配合」は特許侵害になる可能性もあります。
事実、富士フィルムがDHCに対して「DHCアスタキサンチン ジェル」と「DHCアスタキサンチン ローション」を特許侵害で販売差し止めを要求しているのが現状。
継続しやすいお値段が魅力ですが、いつ販売中止になってもおかしくない危うい状態です。
アスタキサンチン化粧品、結局どれが一番良い?
富士フイルム アスタリフト |
コーセー アスタブラン |
DHC アスタキサンチン |
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---|---|---|---|
価格 |
1,000円/5日分 |
1,700円/7日分 |
3,500円/120g |
アスタキサンチン |
ナノアスタキサンチン |
進化型アスタキサンチンCPX |
高濃度ナノ化アスタキサンチン |
抗酸化力 |
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保湿効果 |
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美白効果 |
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エイジングケア |
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パラベン |
不使用 |
使用 |
不使用 |
エタノール |
不使用 |
使用 |
使用 |
タール系色素 |
不使用 |
不使用 |
不使用 |
香料 |
使用 |
使用 |
不使用 |
紫外線吸収剤 |
不使用 |
不使用 |
不使用 |
それぞれのアスタキサンチン配合化粧品の特徴を表にまとめました。
アスタキサンチンに加えてリコピンを配合しているアスタリフト。
アスタキサンチンとビタミンC誘導体を配合しているアスタブランに比べると、アスタキサンチンのみのDHCはやや弱いでしょうか。
しかも、DHCにはトライアルセットが無いところも少々手を出しづらいです。
アスタブランはビタミンC誘導体が配合されており、高い美白作用が期待できるところが大きなポイントです。
ビタミンC誘導体の働きで、コラーゲンにもしっかりと働きかけてくれそうなところも見逃せません。
しかし、アスタリフトとDHCに比べると、やや添加物が多めなところが気になります。
敏感肌の場合は、様子を見ながら使用した方が良いかもしれません。
まんべんなく「コレは外せない」というポイントをしっかり押さえているのは富士フィルムのアスタリフト。
アスタリフトにはヒト型ナノセラミドが配合されており、高い保湿効果が期待できるところも大きなポイントです。
よりアグレッシブにお肌の改善を求めるのであればアスタリフト。
将来に備えて、今のうちからエイジングケアを始めておきたい、という場合にはアスタブラン。
とりあえずアスタキサンチン配合の化粧品に興味があるのであれば、DHC アスタキサンチンオールインワンジェル、といった感じでしょうか。
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